11月18日(日)午後1時30分から弁天町市民学習センターの講堂で、考古文化の会考古学講演会が行われました。

 大きな会場でしたが、ほぼ満席の約80名の方が参加されました。講演では、まず纏向遺跡の大まかな説明から始まり、スライドを使って、箸墓古墳の周溝部分発掘調査の状況を詳しく説明していただきました。また前方部南側の周溝部分の調査も同じくスライドをまじえながら細かく説明していただきました。
 

 これらのことから、箸墓古墳の築造はかなり用意周到に準備され、計画的に造られたものであることが明らかになりました。
 講演の後半は、ホケノ山古墳のこれまでの調査状況と出土遺物の説明、埋葬施設と関連する他地域の埋葬施設の紹介があり、吉備地方、讃岐地方を含む東部瀬戸内地域との密接な関係があることが出されました。またこれまでの出土遺物等を見ると築造年代にかなり幅があり、時期を厳密に決定するには今後の調査報告や出土土器の検討によることが出されました。

 講演後、会場から多くの質問が出され、閉会後も何人かの方が熱心に橋本氏に質問しておりました。橋本氏の話の内容が参加された多くの方に感銘を与えたようです。

橋本氏の講演内容の詳細は、「考古文化の会」会報「考古文化第20号」に掲載します。